315系導入決定! どうなるのか?JR東海の在来線事情
1.はじめに
令和も二年目に突入,オリンピックイヤーでもある2020年元日に,こんなニュースが飛び込んできました.
最初は大変驚きました.確かに211系はじめとしたJR初期に導入された車両は車歴30年を超え始めており,そろそろ置き換えの話が出てきてもおかしくはないと思います.
現時点では新型車両は岐阜や愛知といった地域を走る中央線に導入すると発表されています.新型車両登場により,JR東海の在来線の車両配置に大きな変化が出ると考えられるので,考察してみたいと思います.
2.現在のJR東海在来線の形式別編成数
以下が2020年1月現在の,JR東海の普通列車用の形式別車両編成数です.
□211系
・0番台(神領) 4両×2編成(1986~)
・5000番台(神領) 4両×20編成(1989~)
・5000番台(神領) 3両×17編成(1988~)
・5000番台(静岡) 3両×31編成(1988~)
・6000番台(静岡) 2両×9編成(1990~)
□213系
・5000番台(大垣) 2両×14編成(1989~)
□311系
・(大垣) 4両×15編成(1989~)
□313系
・0番台(大垣) 4両×15編成(1999~)
・300番台(大垣) 2両×16編成(1999~)
・1000番台(神領) 4両×3編成(1999~)
・1100番台(大垣) 4両×11編成(2010~)
・1100番台(神領) 4両×2編成(2006~)
・1300番台(神領) 2両×32編成(2010~)
・1500番台(神領) 3両×3編成(1999~)
・1600番台(神領) 3両×4編成(2010~)
・1700番台(神領) 3両×3編成(2006~)
・2300番台(静岡) 2両×7編成(2006~)
・2350番台(静岡) 2両×2編成(2006~)
・2500番台(静岡) 3両×17編成(2006~)
・2600番台(静岡) 3両×10編成(2006~)
・3000番台(大垣) 2両×16編成(1999~)
・3000番台(静岡) 2両×12編成(1999~)
・3100番台(静岡) 2両×2編成(2006~)
・5000番台(大垣) 6両×17編成(2006~)
・5300番台(大垣) 2両×5編成(2010~)
・8000番台(神領) 3両×6編成(1999~)
313系の形式区分がこんなにあるなんて思いませんでした(笑)
211系,213系,311系は315系による置き換え対象になっており,置き換えが完了すればJR東海の在来線の普通列車用の車両は313系と315系の2種類となります.
車両の置き換えについて予想してみたいと思います.
3.車両の置き換えを予想
3.1中央本線への導入
ニュース記事にもなっている通り,315系を中央本線に導入することは既定路線です.神領車両区の211系を,315系で直接置き換えるものと思われます.
そこで問題になるのは,315系の車内設備についてです.
現在中央本線で運用されているのは211系と313系の2形式であり,車内は211系がロングシート,313系が転換クロスシート(車端部はロングシート)となっています.315系の車内設備については発表されていませんが,中央線名古屋口のラッシュと211系の置き換えであることから,ロングシートになるのではないかと私は予想します.
また,211系同様4両編成と3両編成の2種類が導入されると予想します.
3.2東海道本線への導入
東海道本線名古屋地区では311系,静岡地区では211系が置き換え対象になっています.置き換えの仕方としては,それぞれの地区に315系を導入するのと,名古屋地区に315系を集中的に投入し,余剰となった車両で静岡地区の211系を置き換える2つの方法が考えられます.個人的には前者の方法で置き換えるのではないかと予想します.
名古屋地区は4両編成のクロスシート,静岡地区は3両または2両編成のロングシートの車両が導入されると予想します.
3.3その他の線区への導入
飯田線の213系も置き換え対象になっています.こちらは2両編成のクロスシートの車両が導入されると予想します.飯田線向けにワンマン設備や発電ブレーキ,セラミック噴射装置等が搭載された車両になると思われます.
4.今後の展望
315系は次世代のJR東海在来線を象徴する車両になると思われます.313系のように線区ごとの特徴を踏まえた様々な番台区分の車両がつくられ,今後のJR東海の顔となる車両になると思います.315系の今後の活躍に期待したいです.
最後までお読みいただきありがとうございました.