315系導入決定! どうなるのか?JR東海の在来線事情 続編
前回,このような記事を書きました.
お読みいただいた方には感謝申し上げます.ここで,211系置き換えの分はロングシート車,213系,311系置き換え分はクロスシート車で置き換えるのではないか,という予想を立てました.
ところが先日,JR東海からこのような発表がありました.
https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000040199.pdf
車両性能面については予想していた通りでした.
ただし,気になる点がいくつかあったので取り上げてみたいと思います.
1.車内はロングシート!5年間で計352両を新製
中央本線や東海道線静岡地区で活躍している211系5000番台の置き換え,ということから座席がロングシートであることは想定はしていました.
また,現在JR東海に所属している211系,213系,311系は計338両であり,352両を新製というのは,妥当な数だと感じます.
名古屋・静岡地区を中心に中央本線,東海道本線,関西本線に順次投入するということです.
数から考えると中央本線および東海道本線静岡地区で運用している211系は315系によって直接置き換え,というのが予想されます.
気になるのは311系および213系の置き換えです.
名鉄との競合区間であり,乗車時間の比較的長い東海道本線名古屋地区にオールロングシートの315系が導入されるのは,あまり現実的ではないと感じます.
そこで,中央本線で運用されており,クロスシート車である313系1000番台,1100番台が315系投入によって大垣車両区に転属し,311系の運用を置き換えるのではないかと予想します.
311系は15編成あり,14経路の運用を持っています.主な運用は浜松~豊橋,豊橋~岐阜,大垣~米原,武豊線直通列車です.
神領車両区の313系1000番台は4両×3編成,313系1100番台は4両×2編成です.これらが大垣車両区に転属し,311系の運用のうち豊橋以西のものを置き換えると予想します.
また,豊橋以東の311系の運用については,直接315系で置き換えると考えます.
最も気になる213系の置き換えです.
213系は14編成あり,飯田線で運用されています.
315系の詳細を見る感じだと,飯田線に直接投入するとは考えにくいです.
ここで,315系の投入で余剰となった中央本線の313系1300番台が大垣車両区に転属し,213系を置き換えると予想します.
313系1300番台は2両×32編成あり,そのうちワンマン非対応が8編成,ワンマン対応が24編成となっています.
こちらについても315系によって余剰になった車両が大垣車両区に転属し,213系を置き換えるものと考えます.
2.曲面ガラスは非採用.直線を使用した幾何学的な形状をもつ前面デザイン
313系の特徴の一つに,その前面形状があります.前面窓は側面に回り込むパノラミック・ウィンドウであり,国鉄113系電車を彷彿させます.
313系はどちらかといえば曲線的な前面形状ですが,それとは対照的に315系は直線的な前面形状となっています.
最近登場したHC85系も,313系の流れをくむ曲線的な前面形状だったので,315系のエクステリアイメージを最初に見たときは驚きました.
今後はこのような車両がJR東海の主流となるのでしょうか.
また,オレンジの帯が従来車が窓下にあるのとは異なり,窓の高さへと変更になっています.個人的にはJR西日本の323系を連想させます(笑)
その他の点については,SiC素子によるVVVFインバータ,フルカラー液晶ディスプレイ,車内防犯カメラ,非常走行用蓄電装置,振動検知装置といった最新の技術が搭載されています.
315系の今後の活躍に期待したいと思います.
最後までお読みいただきありがとうございました.