月に群雲

都内在住大学生による旅日記 主に鉄道について

「話題のインスタ映えスポット」日本三大峡谷の一つ,清津峡に行ってきた話

 

最近人気の新潟県にある清津峡は,富山県黒部峡谷三重県の大杉峡谷と並び日本三大峡谷とされています.そんな清津峡に行ってきた,というお話です.

 

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9月某日,JR飯山線に乗り越後田沢駅までやって参りました.

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清津峡は大変辺鄙な場所にあり,公共交通機関でアクセスするには南越後観光バス「急行 湯沢~津南~森宮野原線」を利用する以外ありません.ちなみにこの路線は一日4往復であるので利用する際には注意が必要です.

 

http://www.minamiechigo.co.jp/

 

この路線バスは越後田沢駅は経由しません.駅から歩いて5分ほどの場所にある山崎というバス停からバスに乗ります.

バスは国道353号線を走ります.最初の方はのどかな田舎の風景が広がっておりましたが,途中から車線も減り,険しい山道となります.山崎からバスに乗ること15分ほど,清津峡入口で下車します.平日だということもあり車内はガラガラ,乗客は自分だけでした.

 

清津峡入口のバス停から観光客向けの清津峡渓谷トンネルまでは歩いて30分ほどかかります.

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国道から外れ,田舎道を歩きます.車でアクセスする場合は,清津峡渓谷トンネルのすぐそばまで車で行くことができます.人気のない道を進みます.  
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バスを降りて歩くこと30分,温泉街へと到着しました.このあたりに駐車場があるため,車でアクセスする場合はここまで車で行くことができます.

清津峡へは車でのアクセスが一般的です.車の場合,関越自動車道の塩沢・石打ICから25分で行くことができます.
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温泉街を抜け,奥へと進んでいきます.もともとは清津川沿いに遊歩道があり,そこから清津峡の素晴らしい景色を眺めることができました.しかし,1988年にこの遊歩道で落石による事故が発生してしまいました.この事故により遊歩道は封鎖されてしまい,清津峡の景色を眺めることが不可能となりました.
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 ところが,1996年に観光用に清津峡渓谷トンネルが完成し,安全に渓谷の景色を眺めることができるようになりました.

 

 

トンネルの利用料は大人600円です.トンネルに入ってすぐの場所に受付があり,そこで利用料を払います.受付時間は8時30分から16時30分までです.

今年の1月15日から2月の13日までは冬季メンテナンス休業期間のため,トンネルに入ることは出来ません.これから行く予定の方は要注意です.
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トンネルの全長は750メートルであり,このように「し」の字型になっています.流れている川は清津川で,画像下から上に向かって流れています.川と垂直な向きに掘られているトンネルは見晴所であり,上から順に第一見晴所,第二見晴所,第三見晴所となっております.一番下の折れ曲がった先っぽの部分はパノラマステーションです.



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トンネル内はひんやりとしています.やや薄暗いかな,といったように感じます.

 


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第一~三見晴所からはこのような方向から清津峡を眺めることができます.川は画面奥から手前に向かって流れています.こちらは第三見晴所からの眺めです.

 

清津峡の特徴は,柱状節理です.柱状節理とはマグマが冷えて固まる際に,収縮することによって四~六角形の柱状の岩になったものです.清津峡の岩崖は柱状の岩の寄せ集めでできています.

また,清津峡の岩は火山灰によって生成された凝灰岩であります.

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 先ほどと同じ場所から下流方向を眺めます.清津川一級河川であり,信濃川に合流し日本海へと注ぎます.

かなり険しい地形であることがわかります.かつてはここに遊歩道が通っていたものですから驚きです.



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第三見晴所はこの写真のように球状の鏡が壁に設置されています.照明も当てられていて,凝ったデザインになっています.

 

 


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こちらがトンネルの先端のパノラマステーションからの眺めです.最近は清津峡の人気も高まっているらしく,Instagramの広告でたびたびこの写真を見るような気がします.

床には水が張ってあり,見事に景色が床に映し出されています.インスタ映えスポットとして有名らしく,Instagramで「清津峡」と検索しようものなら,この写真が大量にヒットするはずです.

 

水の張ってあるエリアにも入ることができます.ただし床全面に水が張っているため,靴と靴下を脱いで入るしかありません.訪れたのは9月中旬であり,水の冷たさが心地よく感じましたが,それ以外の季節は拷問になりますのであくまで自己判断でお願いいたします.

ちなみにこの水は清津川から引いているそうです.


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無事水のエリアを抜けると,このような景色を望むことができます.清津峡渓谷トンネルは先端付近で180度方向が変わっているため,先程までの見晴所とは向きが変わっています.画面奥が下流の方向となります.


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ずっと眺めていられそうな素晴らしい景色です.

 


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夏季は週末を中心にかなり賑わっているそうです.この日は平日だということもあり,このように人のいない写真も撮ることができました.また違う時期にも訪れてみたいと思います.



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来た道を戻ります.比較的空いていたこともあり,景色を堪能しつつ45分ほどで往復することができました.

 


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トンネルを出て30分ほど歩き,バス停へと戻ります.正面に見えるシェルターのかかった道路が,バスの走る国道353号線です.



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 12時13分発の湯沢行のバスに乗り込みます.乗客は私だけでした.

 


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バスはトンネルで峠を越え,クネクネ曲がった道で山を下ります.この日の運転手さんのハンドルさばきは大変見事でした.


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バスに乗ってから30分弱で越後湯沢に到着です.先ほどまでは天気が良かったのですが,雨が降っておりました.清津峡にいる間は天気がもってくれたのでよしとします.

 

 

 

交通の便が悪く,かなり秘境な場所にありますが,そんなの気にならないくらいの素晴らしい景色が清津峡にはあります.また,四季それぞれ違った顔があり,何度も訪れたいと思わせてくれます.

みなさまもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか.

 

以上です.最後までお読みいただきありがとうございました.